>> 2011/02/07 986M2レンダリングとか
【お仕事】
VYRUSではデザインだけでなく、広報用のCGレンダリングも担当しました。

これも広報用に作ったレンダリングで、実車完成以前のモノなので実車とは細部が異なります。
ボディワークは実際のCADデータをもらって使っています。

今回の見所の一つは油圧を使ったステアリングシステム。
従来はステアリングヘッドから二本のロッドを介してホイールまで繋ぐ方式でしたが、レイアウトの自由度が限られるためスタイリングの面でも大きな障害でした。
幅広い4気筒エンジンでは特にそうで、油圧式の採用は本当に嬉しかった点です。
ステアリングヘッド直下にマウントされたユニットと、スイングアームの下に見える油圧シリンダーとが、油圧ホースで繋がれています。
かつてTesiの初期プロトタイプでも油圧式が採用されていましたが、20年以上の時を経て現代のテクノロジーで復活です。

前後ショックのリンケージは左右にプッシュロッドとロッカーアームを持つ珍しい横置き型です。
ショックは今回のコンセプトモデルでは従来のVYRUSでも使われていたものをそのまま採用してます。
特にフロントのリンケージはスペースが限られるためギリギリのレイアウト。
アスカニオのアイデアを聞いた時は"どこにそんなスキマがあるのか?!"と思いましたが、
作ってみれば不思議と収まるモノで流石といったところです。
フロントスイングアームは従来のものとほぼ同じですが、
細いロッドはエンジンの幅に合わせてかなり外側にオフセットしています。
タンクとシートを繋ぐ部分の形状は、MOTO2エンジンの巨大なエアボックスを収めつつ
タンクの幅をギリギリまでスリムにするために苦心したところです。
ラジエーターは従来のVYRUS同様エンジンの下にあります。
リアスイングアームの上にある三角形がマフラーの排気口です。
フロントカウル先端のユニークなエアインテークはアスカニオのアイデアだったかも。
出来上がったマシンからも一目瞭然ですが
アスカニオのディレクションには"コンベンショナルからの脱出"という意思を強く感じます。
この986M2は、スタイリングからメカニズムまで彼の意思が色濃く反映されていて
まさにアスカニオの作品と呼べるものになっています。
CGレンダリングの完成から間もなくヴェローナでの実車公開となったわけですが、
その見事なフィニッシュは完全に予想以上!
このプロジェクトに関われて本当にヨカッたと思えた瞬間です。
あののどかなVYRUSファクトリーからこんなマシンができるなんてちょっと想像しにくいかも。
小さな所帯の VYRUSですが、アスカニオの周囲にはイタリアのバイク産業一流の人脈があるようで、
デジタルなワークフローからハイテク素材まで使って
短時間で完成度の高い実車を仕上げてくる力には本当に驚かされました。
実車に触ってみたい!

これも広報用に作ったレンダリングで、実車完成以前のモノなので実車とは細部が異なります。
ボディワークは実際のCADデータをもらって使っています。

今回の見所の一つは油圧を使ったステアリングシステム。
従来はステアリングヘッドから二本のロッドを介してホイールまで繋ぐ方式でしたが、レイアウトの自由度が限られるためスタイリングの面でも大きな障害でした。
幅広い4気筒エンジンでは特にそうで、油圧式の採用は本当に嬉しかった点です。
ステアリングヘッド直下にマウントされたユニットと、スイングアームの下に見える油圧シリンダーとが、油圧ホースで繋がれています。
かつてTesiの初期プロトタイプでも油圧式が採用されていましたが、20年以上の時を経て現代のテクノロジーで復活です。

前後ショックのリンケージは左右にプッシュロッドとロッカーアームを持つ珍しい横置き型です。
ショックは今回のコンセプトモデルでは従来のVYRUSでも使われていたものをそのまま採用してます。
特にフロントのリンケージはスペースが限られるためギリギリのレイアウト。
アスカニオのアイデアを聞いた時は"どこにそんなスキマがあるのか?!"と思いましたが、
作ってみれば不思議と収まるモノで流石といったところです。
フロントスイングアームは従来のものとほぼ同じですが、
細いロッドはエンジンの幅に合わせてかなり外側にオフセットしています。
タンクとシートを繋ぐ部分の形状は、MOTO2エンジンの巨大なエアボックスを収めつつ
タンクの幅をギリギリまでスリムにするために苦心したところです。
ラジエーターは従来のVYRUS同様エンジンの下にあります。
リアスイングアームの上にある三角形がマフラーの排気口です。
フロントカウル先端のユニークなエアインテークはアスカニオのアイデアだったかも。
出来上がったマシンからも一目瞭然ですが
アスカニオのディレクションには"コンベンショナルからの脱出"という意思を強く感じます。
この986M2は、スタイリングからメカニズムまで彼の意思が色濃く反映されていて
まさにアスカニオの作品と呼べるものになっています。
CGレンダリングの完成から間もなくヴェローナでの実車公開となったわけですが、
その見事なフィニッシュは完全に予想以上!
このプロジェクトに関われて本当にヨカッたと思えた瞬間です。
あののどかなVYRUSファクトリーからこんなマシンができるなんてちょっと想像しにくいかも。
小さな所帯の VYRUSですが、アスカニオの周囲にはイタリアのバイク産業一流の人脈があるようで、
デジタルなワークフローからハイテク素材まで使って
短時間で完成度の高い実車を仕上げてくる力には本当に驚かされました。
実車に触ってみたい!
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# sham 2011/02/11 午後1:38
既存のレーサーとは一線を画したチャレンジングな構成のマシンですね。
これはレースが楽しみだな〜
# Kazuma 2011/02/14 午後6:26
先日海外サイトでこのバイク見かけてカッコエエなあと思ってたんですが、まさかイガラシさんのお仕事だったとは…!!CGワールドの表紙のスノーモービルとか見て、アレの実物が有れば…などと考えていましたが、このバイクはまさにそれが形になったような感じですね
# tad 2011/03/21 午後3:09
久しぶりに訪れたら、いろいろすごいことに。すばらしー。
# nakumimi 2012/07/31 午前11:50
こんにちは!
素晴らしいデザインですね!!
で、今年2月にはオーダーして
納車がもうすぐなのです!(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク
油圧ステアや
スイングアーム一体マフラー等
届かず、まだ未完成ですが、
スタイリングは美しい(*゚▽゚*)
このオレンジのメタリックなカラーカッコイイから
こんな感じにしたいなあ